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夏休みはHPVワクチン接種のベストタイミング!子宮頸がんを予防しよう

子宮頸がんを予防するHPVワクチンは、夏休みが接種を始めるベストなタイミングです。この記事では、HPVワクチンの効果や副反応、夏休みに接種を始めるメリットについてわかりやすく解説します。痛みや費用など気になる点にもお答えしますので、これからHPVワクチンを接種する方はご覧ください。

子宮頸がんとは?

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんです。20代後半から40代の女性で増加傾向が見られ、若いうちからの対策が大切とされています。初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、発見されたときにはすでに進行しているケースも少なくありません。だからこそ、「予防」が何より重要な病気です

主な原因は「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染です。HPVには多くの型があり、なかでも16型と18型は高い確率でがんを引き起こす高リスク型とされています。

感染経路の多くは性的接触です。ただし、感染したすべての人ががんになるわけではなく、ほとんどの場合は免疫の働きで自然にウイルスが排除されます。ウイルスが長く体内にとどまると、細胞に異常が起こり、がんへと進行します。

HPVワクチンで子宮頸がんを防ぐ

HPVワクチンは、こうした高リスク型HPVへの感染を予防するために開発されたワクチンです。現在は2価、4価、9価の3種類があり、なかでも9価ワクチンはより多くのウイルス型に対応しているため、予防効果が高いとされています。

厚生労働省もその有効性と安全性を認め、小学6年生から高校1年生相当の女子に対して、無料での接種を積極的に勧めているのが現状です。性的接触を経験する前の年齢で接種を済ませておくと、より高い予防効果が期待できます。

なお、1997年~2007年度生まれの女性に対しても2026年3月31日までキャッチアップ接種が実施されており、該当する方は無料で接種を受けられます。

夏休みの接種を勧める理由

HPVワクチンは複数回接種が必要であり、学生さんのなかには「なかなか受けられない」という方もいるでしょう。夏休みを活かせば無理なく接種を進められます。

接種スケジュールを組みやすい

9価ワクチン シルガード9(15歳未満の場合)
1回目→ 0ヶ月
2回目→ 6ヶ月
3回目→ 不要

9価ワクチン シルガード9(15歳以上の場合)
1回目→ 0ヶ月
2回目→ 2ヶ月
3回目→ 6ヶ月

4価ワクチン ガーダシル
1回目→ 0ヶ月
2回目→ 2ヶ月
3回目→ 6ヶ月

2価ワクチン サーバリックス
1回目→ 0ヶ月
2回目→ 2ヶ月
3回目→ 6ヶ月

夏休みの長期休暇中に1回目を受ければ、その後の2回目、3回目を秋や冬の休みに合わせて無理なく受けられます。学校や習い事で忙しい平日を避けて計画できるため、接種完了のハードルが下がります。

体調管理がしやすい

ワクチンの接種後は激しい運動を避けたほうがよいため、学校やクラブ活動がある時期よりも、夏休みのほうが安心して過ごせます。体調の変化にも気づきやすく、副反応があった場合にも無理なく対応できるのが利点です。

保護者のサポートが得やすい

ワクチンの接種には保護者の方が付き添いをするのが一般的です。

夏休みは保護者の方もスケジュールを調整しやすく、付き添いや相談の時間をとりやすくなります。接種をきっかけに、家庭内で健康について話し合う良い機会にもなるでしょう。

HPVワクチンに関するよくある質問

ここでは、HPVワクチンに関するよくある質問に回答します。

ワクチン接種は痛いですか?

注射である以上、まったくの無痛ではありませんが、針を刺すときのチクッとした感覚は一瞬で終わります。「思っていたより痛くなかった」という感想を抱かれる方も多いためご安心ください。接種後は、注射した腕のまわりに痛みや腫れを感じることがありますが、通常は数日以内に自然におさまります。

腕を上げにくくなる、筋肉痛のような違和感を覚えることもありますが、時間の経過とともに軽快することがほとんどです。痛みが気になるときは、医師にご相談ください。

副反応はありますか?

HPVワクチンに限らず、すべてのワクチンには副反応の可能性があります。主な副反応は、接種部位の赤みや腫れ、痛みなどの局所的な症状です。

まれにアレルギー反応が起こるケースもありますが、接種後しばらくは医療スタッフの見守りのもとで様子を見るため、必要があればすぐに対応できます。

何歳まで受けられますか?費用も知りたいです

公費助成は小学6年生から高校1年生相当の女子です。なお、1997年~2007年度生まれの女性に対しても2026年3月31日までキャッチアップ接種が実施されています。該当する方は、無料でワクチン接種を受けられます。

それ以外の年齢の場合は自費で接種可能です。たとえば、Sレディースクリニックで自費でワクチン接種を受ける場合は29,700円かかります。

夏休みにHPVワクチンを接種してがんを予防する

HPVワクチンは、子宮頸がんという命や将来に関わる病気を未然に防ぐ力を持った大切なワクチンです。学生や20代の若い世代にとっては「まだ関係ない」と感じやすいかもしれませんが、何もない今だからこそ備える意味があります。

夏休みは時間にゆとりがあり、接種スケジュールも立てやすい絶好のタイミング。副反応にも落ち着いて対応でき、保護者の方も付き添いやすい時期です。正しい知識と計画的な接種が、あなたの健康を守る大切な一歩となります。

Sレディースクリニックは大阪市生野区にある女性医師が担当する産婦人科・美容皮膚科です。HPVワクチンが受けられますので、大阪市生野区・東大阪エリアの方はまずは気軽にご相談ください。