大切な日と生理をずらしたい方へ|月経移動の方法とポイント

女性医師が患者さまと同じ目線で、女性の健康をサポートするSレディースクリニックでは、日々多くの患者さまから体と心のお悩みについてご相談を承っています。

さまざまなご相談の中でも、とくに多いのが「月経(生理)」に関するお悩みです。月経痛や過多月経といった体の不調のほか、イライラや不安など精神面の不調のご相談も多くなります。

間もなくやってくる4月~5月には、入学式、入社式、歓送迎会、お花見、ゴールデンウイークなどなど、たくさんのイベントが集中します。結婚式が多いのもこの時期です。大切なイベントのタイミングで、月経のつらい症状に直面するのは避けたいもの。

そんなときに役立つのが、月経のタイミングをずらす「月経移動」です。

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月経移動ってなに?月経移動のメリットや方法、服用する薬は?

月経は意図的に早めたり、遅らせたりできる

月経移動とは、中用量または低用量ピルを服用して、月経が始まる日を早めたり、遅らせたりすることをいいます。

月経移動の最大のメリットは、旅行や出張、結婚式といったイベントや、スポーツ大会などへの参加といったタイミングに、月経が重ならないよう意図的にコントロールできるという点です。痛みなどの不調や余計なストレス・不安などがない状態で、大切な日を迎えられるのは嬉しいことですね。

月経移動をする場合、まずは婦人科を受診します。

月経を早めたり、遅らせたりするためのピルを服用するには、医師の処方が必要になるからです。婦人科を受診すれば、ピルを服用するベストなタイミングを相談できますし、既往症や他の薬との相性、副作用への対処法といったアドバイスを受けられるので、安心して月経移動ができます。

なお、婦人科の受診といっても基本的には問診のみで、特別な検査の必要はありません。

月経移動で使用されるピルの種類について

月経移動を希望する方には、中用量ピルまたは低用量ピルが処方されるのが一般的です。

「中容量」「低用量」とは、1錠あたりのエストロゲン(卵胞ホルモン)の含有量のことで、エストロゲンが0.05mg(50㎍)以上なら中用量ピル、それ以下なら低用量ピルとなります。エストロゲンの含有量が多いほど効果が高くなりますが、吐き気などの副作用のリスクも高まります。

エストロゲンを含まない黄体ホルモン製剤(ノアルテン)という薬は、副作用が心配な方や、体質などにより中用量ピルが使えない方に向いています。

エストロゲンの含有量のほかに何が違うの?

月経を「遅らせる」か「早める」かによって、服用するピルは変わります。エストロゲンの含有量が多い中用量ピルは、月経を遅らせる場合、早める場合のどちらにも対応しています。

一方の低用量ピルは月経を早める場合に有効です。エストロゲンを含まない黄体ホルモン製剤は、月経を遅らせる場合に服用します。

月経移動が初めての方は中用量ピルを、月経痛や避妊などを目的に低用量ピルを継続して服用している方は低用量ピルを、副作用が心配な方は黄体ホルモン製剤を、といった使い分けをすることもあります。

月経移動で婦人科を受診される際は、希望するタイミングやご自身の体質などについてしっかりと医師と相談し、ベストな選択肢を検討しましょう。


月経移動をするとき、ピルを飲むタイミングは?注意すべきポイントは?

大切なイベントの日に月経が重ならないよう、上手に月経移動をするには、どのタイミングでピルを飲めばいいのでしょうか。月経を「早める」、「遅らせる」それぞれのケースで確認しておきましょう。

月経を「早める」ときのスケジュール


ピルを飲み始めるタイミングは?

ずらしたい月経の「ひとつ前」の月経開始から5日以内に飲み始めます。


・ピルを服用する期間は?

10日~14日間、継続して服用します。低用量ピルならそれ以上の服用が必要な場合も。


・いつ月経が来る?

服用を終えた2日~5日後に月経が来ます。

月経を「遅らせる」ときのスケジュール


・ピルを飲み始めるタイミングは?

「次の月経(生理)予定日」の5日~7日前から飲み始めます。


・ピルを服用する期間は?

月経を避けたい日の当日まで継続して服用します。


・いつ月経が来る?

「早める」ときと同様、服用を終えた2日~5日後に月経が来ます。

ピルを服用する前に注意すべきポイント

  • ご自身の月経周期をきちんと把握しておきましょう。
  • 妊娠の可能性がないことを確認しておきましょう。
  • 月経移動を目的とする中用量ピルには、避妊の効果がありません。

婦人科で月経移動の相談をする際には、月経と重なることを避けたいイベントの日程、月経周期、ご自身の体質といった情報を医師にしっかりと伝えましょう。そうすることで、より確実な月経移動ができるようになります。

月経移動ができれば助かるけど…副作用などのデメリットはないの?

副作用は一時的なものだが注意が必要

月経移動で服用するピルについては、女性ホルモンであるエストロゲン、黄体ホルモン(プロゲステロン)を含んでいます。ピルを服用し、ホルモン操作をすることで月経を意図的にずらすので、ホルモンバランスの変化によって一時的に副作用が現れることがあります。

月経移動でよく見られる副作用

  • 吐き気や嘔吐、胃の不快感
  • 頭痛、めまい
  • 乳房の張りや痛み
  • 手足や顔のむくみ
  • 眠気、だるさ
  • 不正出血

月経移動でピルを服用すると、吐き気をもよおす方が多くなりますが、吐き気止めを飲んだり、寝る前にピルを飲んだりすることで対処します。胃の不快感だけでなく、下痢や便秘などの症状が出る方もいらっしゃいますが、症状は徐々におさまっていきます。

ごく稀に、重い副作用として「血栓症」を発症することがあります。血栓症とは、血管の中で血栓(血液の塊)ができてしまうことで、喫煙をしている方、高血圧の方、肥満の方などはそのリスクが高くなります。ふくらはぎの痛み、胸部の痛み、息切れ、激しい頭痛、めまい、視力・言語障害などが見られたら、医師の診察を受け、ピルの服用も中止してください。

Sレディースクリニックは、女性医師と女性スタッフによって運営されていますので、月経移動やPMS、避妊などを目的としたピル服用について、安心してご相談いただけます。月経移動については、ご希望やお体の体質などについてじっくりとお話を伺ったうえで、最適なプランをご提案しますので、お気軽にご予約・ご来院ください。

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