aya世代

子宮頸がんのリスク増大「AYA世代」は積極的に婦人科を受診しよう!

一般的に、人生の中で10代から30代にかけての期間は、体調に関する深刻な不安や悩みが比較的少なく、毎日をアクティブに過ごせる貴重な期間になります。それでもやはり、女性の体はデリケートなため、日頃からの健康管理には十分に気を付けておきたいものです。

若い頃から自分の体が発するメッセージに耳を傾け、適切なケアを行う習慣を身に付けることで、年齢を重ねてからも健やかに毎日を過ごすための土台を築くことができます。

そこで今回は「AYA世代」の女性の皆さんにぜひ知って欲しい話題を取り上げます。

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女性の体のケアは、15歳から30代までの「AYA世代」からはじめよう

人生の中でもっとも大きな成長と変化が訪れる「AYA世代」

今回、初めて「AYA世代」という言葉を耳にされる方も少なくないと思います。

「AYA」とは「Adolescent and Young Adult」という英語を略した言葉で、日本語にするとAdolescentは「思春期」、Young Adultは「若年成人」となります。具体的には15歳から30歳代までの人たちのことを指しています。ちなみに、AYAは医療の分野でよく使われる言葉です。

AYA世代は子どもから大人へと目まぐるしく成長していく時期であり、さらには進学、就職を経て妊娠・出産、子育て…など人生の大きな変化が起こる大切な時期でもあります。そのため、AYA世代の女性はしっかりと自身の体の声を聴き、適切なケアをする必要があります。近年では、AYA世代へ社会的な支援の重要性が注目されるまでになっています。

AYA世代にもっと知って欲しい「婦人科検診」の大切さ

先にお話しした通り「AYA」とは15歳から30歳代までの人たちを指す言葉ですが、この世代の女性の皆さんには、できるだけ早めに、そして積極的に、婦人科系の健康管理に取り組んでいただきたいと思います。

できるだけ早く、積極的に婦人科系の健康管理に取り組むべき理由は大きく2つあります。

1つは「がん予防」で、もう一つは「頭痛や生理(月経)などへの対処」です。これらは女性のQOL(生活の質)に多大な影響を与えるものです。これらの健康課題に早めに対処することで、女性としてより健やかで充実した毎日を送ることに役立ちます。

20代から急増する子宮頸がん。有効な対策は「ワクチン」と「検診」

子宮頸がんとその原因について

女性特有の病気のひとつに「子宮がん」がありますが、そのうちの約6~7割を占めるといわれているのが「子宮頸(しきゅうけい)がん」です。

子宮頸がんは子宮の下側の1/3、膣とつながる「子宮頚部(しきゅうけいぶ)」という場所にできるがんで、近年では女性全体の約80人に1人が子宮頸がんの診断を受け、1年間に3,000人近くが亡くなっているというデータがあります。

子宮頸がんの原因のほとんどは、皮膚や粘膜への「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染で、多くの場合は性交渉によって感染します。なお、コンドームを使用してもHPVへの感染は予防できません。HPVへの感染そのものは何ら特別なことではなく、性交渉の経験がある方なら、一度は感染するものと考えて良いほどです。通常ならHPVは自然に体から排除されるのですが、排除されずに感染が続くなどしてがん化することがあるのです。

20代・30代で急増する「マザーキラー」

ちょうど20代~30代にあたる女性が生まれた2000年前後から、子宮頸がんを発症する女性が急激に増加しています。あるデータによると、人口10万人あたりの子宮頸がんの発症率は、1990年に7.8人だったのに対し、2015年には14.8人とほぼ2倍になっています。

子宮頸がん(上皮内がんを含む)を発症する女性の年齢層を見てみると、多くの女性が出産・子育ての時期を迎える20代~30代が全体の約4割を占めています。子宮頸がんに「マザーキラー」という恐ろしい別称があるのはそのためです。

子宮頸がんはワクチンで効果的な予防ができる

「AYA世代の女性の難敵」ともいえる子宮頸がんですが、「HPVワクチン」を接種することによって、100%ではないものの、かなりの高確率で子宮頸がんの原因となるHPV感染を防ぐことができます。ワクチンの種類によって異なりますが、ワクチン接種でなんと50%~90%もの予防効果が見込めるのです。

なお、ワクチン接種がもっとも効果的なのは、「性交渉の経験前」です。

HPVは性交渉によって感染するため、性交渉前のワクチン接種により100%近く感染を予防できます。性交渉の経験後のワクチン接種も、もちろん有効です。

HPVには多数の種類があるため、ワクチン接種によって、まだ感染していない種類への感染を予防できます。ワクチン接種は「早ければ早いほど効果的」といわれるのはそのためです。

「見つけやすい」からこそ受けて欲しい定期健診

性交渉によってHPVに感染すると、すぐに子宮頸がんを発症するわけではありませんし、「HPV感染=必ずがんになる」ということでもありません。HPVに感染してから、子宮頸がんを発症するまでには、5年以上かかると考えられています。

子宮頸がんには「がんになる前に異常を見つけることができる」「初期なら自覚症状が現れにくい」といった特徴があります。したがって、性交渉の経験がある方は、2年に1度のペースで積極的に定期検診を受けることをおすすめします。

AYA世代の女性を悩ませる頭痛・生理痛(月経痛)も婦人科で相談を

「よくあることだから…」といった理由で我慢しない

子宮頸がんという恐ろしい病気以外にも、AYA世代の女性に気を付けて欲しいことがあります。女性にとっては決して珍しいものではない、頭痛・生理痛(月経痛)がその代表です。

「頭痛や生理痛(月経痛)は当たり前。みんなも同じように悩んでいるから」といった理由で、何らかの症状が出ているのに我慢したり、無理をしたりしていませんか?身体的な不調だけでなく、イライラしたり、気分が落ち込んだりすることはありませんか?そういったお悩みが長く続くようなら(目安は3か月以上)、「PMS(月経前症候群)」かもしれません。

頭痛、生理痛(月経痛)のほかに、腰痛やむくみ、イライラ、情緒不安定などの症状がある場合には、婦人科での相談・治療で解決できる多くあります。ホルモンバランスの乱れが原因であれば、「低用量ピル」や漢方薬などの処方で症状をコントロールできるようになります。

薬を使わなくても、相談することで症状を悪化させる原因をつきとめ、セルフケアで解決できる場合も少なくありません。「よくあること」だからこそ、対処法は色々と見つかるものです。

(「女性のよくあるお悩み」については、また別の機会を設けたいと思います。)

Sレディースクリニックでは、大阪市生野区やその周辺の女性を対象に、ワクチン接種や婦人科検診を積極的に行っています。当院は女性医師が診察を行いますので、女性ならではのデリケートなお悩みもお気軽にご相談いただけます。

「ワクチン接種の費用や効果について詳しく知りたい」「検診ってどんなことをするの?」といったお問い合わせ、ご相談にもていねいに対応します。

お子さまとお母さま、ご一緒でのご来院も歓迎します。

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