がん検診
異常の早期発見のためにがん検診を受けたほうがいいとは聞くものの、どんな種類があるのか、どのような検査を行うのかわからない方も多いです。ここではがん検診に関するよくある質問にお答えします。
がん検診とは、必要性

がん検診って受けた方がええんかな?健康診断とはどう違うん?

がん検診は、がんの早期発見・早期治療を目的とした専門的な検査です。
症状がない時期から定期的に受診することで、早期発見・早期治療が可能となり、治療効果を高めることができます。
一方、健康診断は生活習慣病を含む全般的な健康状態を調べる検査です。両方とも受診することで、より包括的な健康管理が可能となります。
乳がん検診とは

乳がん検診でなにがわかるん?

初期乳がんによる腫瘤や石灰化など、乳房内に異常があるかどうかがわかります。
そのほか、腫瘤の大きさや良性か悪性かなど、ある程度の判別も可能です。ただし、検診だけでは100%悪性だと言い切ることはできません。
異常所見があり悪性が否定できない所見が見つかったときには、別途乳腺科などを受診しさらに精密検査を受けることとなるでしょう。
がん検診の種類

がん検診ってどんな種類があるん? 受ける間隔と年齢も教えて

国が推奨するがん検診には以下があります。
- 胃がん(50歳以上・2年に1回)
- 肺がん(40歳以上・年1回)
- 大腸がん(40歳以上・年1回)
- 乳がん(40歳以上・2年に1回)
- 子宮頸がん(20歳以上・2年に1回)
これら5つのがん検診は科学的な証拠に基づき、有効性が確認されている検査です。

女性やったら乳がん検診と子宮頸がん検診は受けた方がええの?

はい、ぜひ受診をおすすめします。日本人女性の乳がんは40代後半から増加傾向にあり、子宮頸がんは20-30代の若い世代でも発症します。どちらも早期発見により高い確率で治癒が期待できますので、定期的な検診で小さな変化も見逃さないようにすることが重要です。
子宮頸がん検診とは

子宮がん検診でなにがわかるん?

子宮頸がん検診を行うと、がんの有無のほか、前がん病変の存在があるかわかります。
がんになる前の異常を発見することで、早期発見・早期治療ができるでしょう。子宮頸がんは自覚症状が現れないことがほとんどです。不正出血や痛みなどがなくても定期的に検診を受けましょう。

定期的に受けるのが大事なんやね。実際には、子宮頸がん検診ってどんな検査するん?痛いとか恥ずかしくないんかな?

基本的な検査は内診と細胞診です。
内診では子宮の形や大きさ、位置、圧痛の有無などを確認します。痛みはほとんどありませんが、少し不快感を感じることはあります。細胞診は採取した細胞で行う検査です。やわらかいヘラなど専用の道具を使って子宮の入り口をそっとこすり、細胞を採取します。
どちらも内診台などの上で足を開く必要があるため、恥ずかしく感じる方も多いでしょう。同性のほうが抵抗を感じにくいこともありますので、恥ずかしさが気になる方は女性医師が担当する医療機関で検診を受けてみてください。
小路東宮本診療所は大阪市生野区で女性医師が担当するクリニックです。子宮頸がんに関する相談も受けておりますので、気になる方はご相談ください。

子宮頚がん検診って生理中でも受けられるの?準備とか気をつけることを教えて

生理中は正確な検査が難しいため、生理が終わってから1週間程度空けて受診しましょう。
また、検査前日・当日の性交渉は避けてください。内診台などに上がるときにはズボンや下着を脱ぐことになります。スカートなら捲るだけで済むため、着替えを楽にしたい方におすすめです。
がん検診の費用

がん検診の費用ってどのくらいかかるん?

異常が見つかったとき、驚いて不安になってしまいますよね。
ですが、慌てる必要はありません。「要精密検査」の判定は、100%がんであると示すものではなく、より詳しい検査が必要という意味です。検診機関から紹介された医療機関で精密検査を受けてください。
精密検査では、がんの有無を正確に判断するための詳しい検査を行います。精密検査の結果によって今後の方針が変わりますので、まずは落ち着いて医療機関を受診するのが大切です。
がん検診に結果

がん検診の結果はいつわかるの?

通常、検査後2週間程度で結果が郵送されますが、医療機関によってはその場で結果の概要説明がある場合もあります。
受診した際にいつごろまでに結果がわかるか説明がありますので、わからないときには質問しましょう。なお、結果の用紙には「異常なし」「要精密検査」などの判定が記載されます。
検査結果で異常が見つかった

がん検診で異常が見つかったら、どないしたらええんやろ?

異常が見つかったとき、驚いて不安になってしまいますよね。ですが、慌てる必要はありません。「要精密検査」の判定は、100%がんであると示すものではなく、より詳しい検査が必要という意味です。
検診機関から紹介された医療機関で精密検査を受けてください。精密検査では、がんの有無を正確に判断するための詳しい検査を行います。
精密検査の結果によって今後の方針が変わりますので、まずは落ち着いて医療機関を受診するのが大切です。
まとめ
◎定期的ながん検診で早期発見を
がんを早期に発見・治療を開始するために、定期的にがん検診を受けることは大切です。特に女性の場合は乳がん検診・子宮がん検診を受けてくださいね。検診が恥ずかしいというときには、女性が担当する医療機関を受診するのがよいでしょう。
小路東宮本診療所は大阪市生野区で女性医師が担当するクリニックです。女性特有のお悩みや不安があるときはご相談ください。

- 監修宮本 聖愛小路東宮本診療所 産婦人科・美容皮膚科 医師
-
大学病院や市中病院で産婦人科医として研鑽を積み、産婦人科専門医を取得。2024年7月に産婦人科・美容皮膚科を開設。産婦人科専門医・女性医学学会会員・アンチエイジング学会会員。
プロフィールをもっと見る