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生理を遅らせるにはピルを使用する方法があります。

ピルとは、女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」を配合した薬です。内服によりホルモンバランスをコントロールすることで、生理をずらせます。

生理を遅らせたいときに使うピルは「中用量ピル」と「低用量ピル」の2種類があり、どちらも産婦人科で処方を受けられます。

小路東宮本診療所は大阪市生野区で女性医師が担当するクリニックです。ピルの処方も行っていますので「生理を遅らせたい」「ずらしたい」など考えている方はご相談ください。

残念ながら、自然に生理を遅らせる科学的に証明された方法はありません。

生理周期は女性ホルモンによって厳密にコントロールされており、自然な方法での意図的な調整は困難です。無理な調整は体調不良やホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があるため、おすすめできません。生理のタイミング調整が必要な場合は、医師の診察のもとピルのご使用を検討ください。

チョコレートやツボ押しなどの民間療法は、残念ながら科学的な根拠は確認されていません。

これらの方法で一時的な気分の改善は期待できるかもしれませんが、実際の生理周期への影響はありません。根拠のない方法に頼ってしまうと、適切にピルを使えばずらせたはずの生理が予定通り来る可能性が高いでしょう。

中用量ピルで生理のタイミングを遅らせたい場合、生理予定日の5～7日前から服用を開始しましょう。

ここから生理を止めたい日まで服用を継続してください。服用を止めると2～3日後に生理くる、という流れになります。

服用期間中は1日1錠、24時間ごと飲むのを忘れないようにしましょう。

飲み忘れに気が付いたときには、前日・当日分を合わせて2錠のみ、以降は予定通り飲み続ければ多くの場合問題ありません。2日以上飲むのを忘れてしまうと生理が来る可能性が高いため、注意してください。

低用量ピルの場合も、中用量ピルと基本的な服用方法は変わりません。

生理を遅らせるには、生理が来る5日ほど前から服用を開始します。生理を避けたい日まで1日1錠、24時間ごとに服用を継続すると、ピルを飲んでいる間は生理がきません。ここから生理を止めたい日まで服用を継続しましょう。

低用量ピル・中用量ピルの違いは以下の通りです。

低用量ピルは配合されているホルモンの量が少なめのため、その分副作用も少ない傾向です。

中用量ピルの副作用は比較的現れやすいですが、普段から低用量ピルの処方を受けていない方でも、短期間の服用だけで生理を遅らせることができます。

現在、すでに低用量ピルを服用している方は低用量ピルを、単発で生理を遅らせたい方は中用量ピルの活用を検討するとよいでしょう。

どちらを服用したらよいか迷ったときには、小路東宮本診療所の女性医師にご相談ください。目的や体質に合わせ、適切なピルを処方いたします。

ピルを服用して生理を遅らせられる期間は7日、長くても10日程度です。

それ以上の期間、ピルを服用すると不正出血が起こったり体に負担がかかったりする可能性があります。10日以上生理をずらしたいときには遅らせるのではなく「生理を早める」という方法を検討しましょう。

生理を早めるには、早めたい生理のひとつ前の生理が始まってから、5日目までにピルの服用を開始します。

低用量ピルの場合は14日、中用量ピルであれば10日間服用を継続したのち、服用を止めると2～3日後に生理が始まります。

遅らせるべきか早めるべきか迷ったときには、医師に相談するのが確実です。

ピルを服用すると、以下のような副作用が生じる可能性があります。

• 吐き気
• 頭痛
• 不正出血
• 乳房の張り

また、重篤な副作用としては血栓症が挙げられます。

血栓症とは、血の塊（血栓）により、血液の流れが悪化した状態です。血栓が肺や心臓、脳などの血管に詰まることで、障害や壊死を引き起こします。

副作用は必ずしも起こるわけではありませんが、不安なことがあれば飲み始める前に医師に相談しましょう。

低用量ピル・中用量ピルは「医療用医薬品」のため、医療機関で医師の診察を受けたのち処方されます。

ドラッグストアやコンビニでは購入できません。価格を抑えるため、また産婦人科を受診するのが恥ずかしいからといって、個人輸入の製品を購入するのは止めましょう。

個人輸入の製品のなかには不純物が混ざっているものもあり、本物とは限りません。服用すると健康被害が起こるリスクがありますので、ピルは医療機関で手に入れてください。

以下の人は服用を禁止されています。

• 高血圧がある
• 乳がん・子宮内膜がん・子宮頸がんと診断された/疑いがある
• 35歳以上で1日15本以上たばこを吸う
• 妊娠している/妊娠の可能性がある
• 授乳中

など
他にも服用が禁止されている場合がありますので、ピルを服用する前には必ず医師に相談しましょう。

生理に関するお悩みや、生理を遅らせる具体的な方法を相談したい方は、医療機関を受診しましょう。

「男性医師だと話しにくい」という方は、ホームページで女性医師が担当しているかどうか確認すると安心です。

小路東宮本診療所は大阪市生野区で女性医師が担当するクリニックです。人には言いにくいお悩みにも親身に対応いたしますので、気軽にご来院ください。