子どものHPVワクチンはどこで接種する?安心・納得できる病院の選び

小学校6年生から高校1年生くらい
(11歳~16歳くらい)の女の子がいるご家庭では、
お子さんの「HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)」の定期接種について、
いろいろとお悩みだと思います。

「HPVワクチンを接種する」と決めたとしても、
次には「どこで接種すれば良い?」
という新たな課題に直面するはずです。

「やっぱり、小さな頃から通っている小児科が安心?」
「大人の体に近づいているし、そろそろ婦人科デビューかな?」
「安心して接種できるなら、小児科と婦人科どちらでもOK」

など、病院選びのポイントや考え方はさまざま。

そこで今回は「婦人科(産婦人科)の医師
(Sレディースクリニック・院長)」という立場から、
お子さんがHPVワクチンを接種される際の
「病院選びのヒント」
をお伝えできればと思います。

このコラムが、安心・納得の病院選びの一助となれば幸いです。

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HPVワクチンは小児科と婦人科(産婦人科)どちらでも安全に接種できる

結論からお伝えしますと、
お子さんのHPVワクチンの接種は、
小児科と婦人科のどちらでも安全に、
安心して受けていただけます。

とはいえ、大切なお子さんの健康と未来に
かかわる大切なワクチン接種ですから
「安全ならどこでもイイか…」とはなりませんよね。

HPVワクチンの接種は、これまでの
「こどものための予防接種」とは異なり
「性感染症の予防」や「将来のがん予防」
が目的で、「大人になるための備え」
といった性格を持っています。

また、接種対象者が「子ども」と「大人」の
ちょうど境目となる「思春期」に当たるため、
「小児科と婦人科のどちらで接種するか?」
という迷いが生じるのも自然なことです。

小児科では「免疫が十分でない子どもを、
さまざまな感染症から守る」という、
子どもの命と健康にとって、
とても重要な役割を担っています。

小児科は、定期予防接種をスケジュール通りに、
安全に、手際よく実施する
「予防接種のプロフェッショナル」
というべき存在です。
HPVワクチンの接種も、
その他のワクチン接種と同様に
安心して受けられます。

小児科でのHPVワクチンの接種は、
注射に対して「怖い」というイメージを
お持ちのお子さん(小学生~中学生くらい)や、
幼い頃からの「かかりつけ医」として
信頼を置いている先生がいらっしゃる場合などにおすすめです。

一方の婦人科(産婦人科)での
HPVワクチンの接種は
「ワクチンそのものや、性感染症、子宮頸がん
といった病気について詳しく知りたい」

「そろそろ『女性の体』について理解を深めて欲しい」
といったお考えを少しでもお持ちの場合に
強くおすすめします。

ここからはその理由について、
婦人科(産婦人科)の医師という立場からお伝えします。

婦人科(産婦人科)でHPVワクチンを接種する「3つのメリット」

日常的に「性感染症」や「子宮頸がん」
という病気の治療や検診を行っているだけでなく、
女性のライフステージの変化にも対応する
「女性の体のプロフェッショナル」である
婦人科(産婦人科)
でのHPVワクチン接種には、
大きく3つのメリットがあります。

(1)知りたいことを、わかりやすく説明してもらえる

先ほども触れましたが、
婦人科(産婦人科)では、
性感染症や子宮頸がんの患者さん、
検診や治療を行っている女性の皆さんと
日常的に向き合っています。
そして、当然ながらHPVワクチンの接種も数多く行っています。

私たち婦人科(産婦人科)の医師は、
女性の体や病気のこと、HPVワクチンに関すること、
それぞれの専門的な知識と経験が豊富なため、
お母さんやお子さん自身が
「知りたいこと・気になること」をわかりやすく、
深くご説明できます。

SNSなどの情報ではなく、医師から
直接話を聞いて不安や疑問を払拭することが、
安心・納得のワクチン接種につながります。

■「素朴な疑問」など何でも気軽に質問してください

「なぜこの年齢で打つのがベストなの?」
「15歳未満は2回接種で完了、15歳以上は3回接種の理由は?」
「将来のパートナーとなる男性にも接種してもらうほうがいいの?」

などなど、ちょっとした疑問、
一歩踏み込んだ質問にも、
専門的な知見を交えてお答えできます。

HPVワクチンは「打つか打たないか」だけでなく、
「誰に、どこで、どんな説明を受けて打つか」で、
その後の安心感が大きく変わります。

(2)20歳からの「子宮頸がん検診」にスムーズに移行できる

HPVワクチンの定期接種で標準となっている
「9価ワクチン(シルガード9)」は、
非常に高い子宮頸がんの予防効果を持っています
(原因の80~90%を占めるHPVの感染を
防ぐといわれています)。
しかし、すべてのがん化リスクを
完全になくせるわけではありません。

婦人科では
「HPVワクチンの接種と、20歳以降の
『子宮頸がん検診』の両方を受けることで、
子宮頸がんの予防と早期発見につながる」

という事実を、お子さんに直接お伝えすることができます。

じつは、これが婦人科でHPVワクチンを接種する
「隠れたメリット」になります。

日本の子宮頸がん検診の受診率は、
欧米に比べて低い状態が続いています。
その理由の多くは「婦人科に行くのが怖い」
「恥ずかしい」といった心理的なハードルです。

もしも10代前半のHPVワクチン接種の
タイミングで「初めての婦人科」を、
良いイメージで経験することができたら…。

私たち婦人科の医師や看護師は、お子さんに
「女性が安心して受診できる場所」
「親身に相談に乗ってくれる存在」といった
プラスのイメージを持ってもらいたいのです。

それができれば、20歳になって
お住まいの自治体から「子宮頸がん検診」の
お知らせが届いたとき、婦人科のドアを叩きやすくなるからです。

(3)年齢などによる抵抗や「ためらい」を軽減できる

HPVワクチンの接種を無料で受けられる期間は、
「小学校6年生から高校1年生の年度末まで」
と決まっています。

とくに、高校1年生(相当)のお子さんにとっては、
現在が「無料で受けられる最後のチャンス」となります。

もしもお子さんが
「もう小児科に行く年齢でもないし…」
「子ども扱いされるのはイヤ!」
といった状況でしたら、婦人科(産婦人科)での
HPVワクチンの接種をおすすめします。

高校生や「子ども扱い」されることを
敬遠するお子さんの場合、
婦人科(産婦人科)なら「年齢的な違和感」は
軽減されるはずです。

「大人の女性」としてプライベートが
守られた空間で、安心して接種できることは
メリットになります。

すぐに接種しなくても構いません。「まずは話を聞きたい」を歓迎します!

受付/Sレディースクリニック産婦人科・美容皮膚科(小路東・東大阪)

「ワクチン接種の予約をしたら、
その日に絶対に打たないといけないの?」
といった心配をされるかもしれませんが、
決してそんなことはありません。

HPVワクチンの接種は、ご家族とお子さんが
「しっかり納得して選ぶこと
(インフォームド・コンセント)」が大切です。
少しでも不安や疑問があるようなら、
それらを解決してからの接種が良いでしょう。

当院(大阪市生野区のSレディースクリニック)をはじめ、
多くのクリニックでは
「まずはワクチンについて詳しいことを教えて欲しい」
「接種するかどうかは家族で話し合って決める」

という進め方を歓迎しています。

当院にご来院の際は、事前に「WEB予約」または
お電話(06-4307-5344)でのご予約をお願いします。

接種前のご相談をご希望の方は、
電話予約をお選びいただき
「HPVワクチンについて相談したい」と
お伝えいただけますと、
ご相談のお時間を確保しやすくなります。

当院は院長を含むスタッフ全員が
女性のクリニックですので、
婦人科(産婦人科)が初めてのお子さんにも
安心してご相談いただけると思います。

※お聞きになりたいことをまとめたメモなどをご用意いただくと、ご相談がスムーズです。